日本人は、生卵を日常的に食べます。卵の消費量は、世界で2番目らしい。卵は殻で守られていますが、逆に、殻があるので、中の状態は見えません。殻を割らなくても卵の鮮度が分かると助かります。この記事では、卵の鮮度と、長期間保管方法を紹介しています。
生卵の新鮮度の見分け方
卵の殻は、衝撃や微生物の侵入から卵の内部を守っていますが、産んだ直後から時間とともに鮮度は落ちていきます。
卵の殻は不透明のため、中の鮮度状態は見えませんが、卵の殻を割らなくても中の鮮度状態を知る方法はあります。
食塩水で調べる方法
卵の丸みがある方には、空気だまりの気室があります。卵の内部の鮮度が落ちると、気室は大きくなって卵の比重は小さくなります。
卵内の鮮度が落ちると、気室にはガスなどが溜まるからです。
この性質を利用すると鮮度は確認できるはずです。
食塩水を作って、卵を入れると、鮮度が落ちて比重が小さくなった卵は、丸い方を上にして浮き上がるからです。
光に透かしてみる方法
食塩水を作るのが面倒だと思う人には、もっと簡単に鮮度を確認する方法もあります。
卵の殻を光に透かして見る方法です。
古い卵を光に透かすと、黒ずんで不透明になりますが、新鮮な卵は、透き通って見えるからです。
卵の鮮度の保ち方
では、生卵の鮮度を保ったまま保管するにはどうすれば良いのでしょう。
卵の殻の役目
卵は出荷時に洗浄などはしていません。卵は、殻や、薄膜などで守られていて、洗浄をすると、鮮度が落ちてしまうからです。
卵の殻の表面には、生きている卵が呼吸できるように気孔という直径10〜40マイクロメートル程の小さな穴が開いています。
気孔は、卵1個について、7500個〜1万7千個もあって、微生物も侵入できます。そのため、本来なら直ぐに、内部は腐ってしまうはずですが、腐りません。
その理由は、卵には、もう一つ、クチクラという防御システムがあるからです。
クチクラとは
クチクラは、卵を産む時に親鳥が分泌した粘液が固まったものです。クチクラは、卵の表面にある薄い膜のことです。
クチクラは、卵の表面にある気孔を覆って、微生物の侵入を防ぐことや、呼吸の調整をしています。
クチクラは、卵の表面にあるザラザラした薄い保護膜のため、手でこすってはいけません。
クチクラは、非常に繊細です。
そのため、スーパーなどで購入した卵を出来るだけ長持ちさせるには、風通しの良い冷暗所などに置いて、人が触れないようにすることです。
冷蔵庫で保管した卵を室温で放置するだけでも、気温の変化で露結するとクチクラの薄膜が壊れる可能性があるほどです。
まとめ
日本人は卵が好きです。生卵も大好きです。
卵は、殻で覆われているため、中の状態は見えません。そのため、卵を割らないでも鮮度の状態が確認できれば便利です。
調べた結果、卵の殻を割らなくても、鮮度を確認する方法が2通りありました。食塩水で調べる方法と、光に透かしてみる方法です。
また、卵は、薄い膜で保護されているので、長持ちさせるには、この薄膜を傷つけないでのが良いと言われています。
卵は、冷暗所に保管して触らないのが良いでしょう。