ITの世界で使われる言葉は、分かりにくいものが多いと感じられるでしょう。記事では、オンプレミスとクラウド、エッジコンピューティングの意味と関係をPC初心者にも分かるように紹介しています。
オンプレミスとクラウド、エッジコンピューティングの意味
近年では、コンピュータというハード的な機材をどこに置いて活用するか分類されるようになりました。
そのため、コンピュータの世界でも、オンプレミス・クラウド・エッジなどの言葉がうまれています。次に、コンピュータで使われるオンプレミス・クラウド・エッジの意味を紹介します。
オンプレミスコンピューティング
従来のコンピュータ(PC)は、自社運用型(オンプレミス)と呼ばれています。自社運用型では、サーバーやデータベース等、全て自社内で備えて運用していました。
英語のオンプレミスは、構内や店内という意味です。情報システムの使用者が、自社で保有した機材や情報センターを使って対応する運用形態をオンプレミスと呼んでいます。
エッジコンピューティング
エッジの意味は、端っこです。これは、インターネットの、端っこという意味です。利用者が持っているスマートフォンやPC、或いは様々なセンサーなどのことです。
エッジコンピューティングは、上記だけではありません。ネットワークのアクセスポイントや、ゲートウェイ、サーバーなどの機器類も、エッジコンピューティングに含まれます。
大雑把な捉え方をすると、エッジコンピューティングは、インターネットに入る手前にあるものです。そのため、ハード面では、オンプレミスの運用と同じ扱いをする機材です。
クラウドコンピューティング
クラウドは雲のことですが、ITの世界では、既に普通に使われています。
簡単に言うと、コンピュータやソフトウェアなどを自前で揃える必要はありません。クラウドコンピューティングは、インターネットを通じて、いつでも必要な時にサービスを受けられるものです。
クラウドコンピューティングは、エッジコンピューティングと対比して使われるものです。但し、処理は、自分のコンピュータ上ではなくて、インターネット上で行われます。
情報は、インターネットのサーバー上にありますが、必要な時にはアクセスできるようになっています。
クラウドは、とっても便利ですが、私にはちょっと怖いという感じもあります。私は、いわゆるオンプレミス世代です。
自分のPC内に、常に情報がないと安心できないためかもしれません。
オンプレミスとクラウド、エッジコンピューティングの関係
オンプレミスコンピューティングと対比するモデルは、インターネット上で処理するクラウドコンピューティングです。これは、分かりやすいでしょう。
では、オンプレミス環境で情報を処理する、エッジコンピューティングと、オンプレミスコンピューティングの違いは、何でしょうか。これは、次に紹介する、エッジコンピューティングの役割を見ると分かります。
エッジコンピューティングの役割
エッジコンピューティングは、オンプレミスだけで全ての処理を完結させるのではありません。本来の役割は、次のようなものです。
エッジコンピュータは、処理内容を、どちらのコンピュータにした方が良いのかを判断します。
この判断とは、クラウド側の得意とする内容なのか、或いはオンプレミスのハードを機能させた方が良いのか等です。
つまり、エッジコンピューティングの役割は、クラウドとエッジの能力を最大に発揮できるようにすることです。
例えば、様々な収集データをクラウドコンピュータに対応させる時、雑多なデータを送信するため、データ量は膨大です。
これは、大きな無駄です。
ところが、エッジコンピュータ上で、予め分類整理する等のフィルタリング作業をすれば、無駄は減らせます。
分類整理によって、不要なデータ量を減らすことができるからです。
まとめ
オンプレミスとクラウド、エッジコンピューティングの意味と関係について、PC初心者にも分かるように紹介しました。
これで、ITの世界で使われている、分かりそうで分かりにくい言葉が身近に感じられるようになったことでしょう。
私は、こんなことを言っていますが、まだクラウドコンピューティングの本当の意味は理解していないのかもしれません。