インターネットで電子メールを送信する流れは、電話とは全く違います。この記事では、インターネットを全く知らない方が読んでも分かるようにかみ砕いて、分かりやすく内容を紹介しています。一連の流れを知るだけでも、クリアーにスッキリ見えるでしょう。
インターネットで電子メールが送られるルート
インターネットで電子メールを送信するルートは、電話とは全く違います。内容を次に紹介します。
電子メールを送受信する時の流れ
電子メールは、次のような流れで送受信されています。
- 送信者が、PC(パーソナルコンピュータ)で電子メールのメッセージと、相手のメールアドレスを記載して送信します。すると、電子メールはプロバイダのDNSサーバーに送られます。
- 送信者が記載するメールアドレスは、相手のドメイン名です。但し、プロバイダのDNSサーバーが、宛先のドメイン名をデータベースと照合してIPアドレスに変換します。これが、送信者側のPCに返送されます。
- 相手のIPアドレスを認知した送信者側PCは、送信データのヘッダ(先頭部)にIPアドレスを入れます。そして、メールメッセージのパケットを送信します。(パケットは小包という意味です)
- ルータに届いた、IPアドレスは、宛先のメールサーバーまでパケットを送信します。
- 着信者側のメールサーバー(プロバイダ)は、届いたメッセージを一時保管します。そして、着信者のPC宛てに、メールメッセージが届いていることを通知します。
- 着信者は、メールサーバーからの通知を受信しますが、必要な物かどうかを選別します。その上で、メールサーバーにアクセスして必要な着信メールだけをPCに取り込みます。
以上のルートで、インターネットの電子メールは送受信されています。なお、ここで記載した、プロバイダと電子メール送信者間のやり取りは、このような細かい作業です。
但し、これらの作業は、人が介在しないところで、PCとプロバイダのメールサーバーが対応しています。
DNSサーバーとは?
DNS(Domain Name System)は、人にも分かるように、表現したものです。
DNSは、ユーザーが指定したドメイン名と、0と1等の数字で構成したものです。つまり、IPアドレスと対応させる仕組みのことです。
一般的には、DNSサーバーは、回線事業者やプロバイダと契約して使います。
なぜ、ドメイン名はIPアドレスに変換されるの?
ドメイン名は、人が見た時に分かりやすくしたものです。4つのブロックに分かれています。
人に分かりやすくしたドメイン名に対して、PCなどの機械に分かりやすいようにしたものが、IPアドレスです。
そのため、人がPCに入力する時には、ドメイン名で記載して、PC内などではIPアドレス(グローバルIP)に変換したものが使われています。
詳しくは、「簡素な窓」ブログの「ドメインの役割について|IPアドレスとドメイン構造について」を参照下さい。IPアドレスとドメインの役割|ドメイン構造について|簡素な窓 (meikaikun.com)
まとめ
インターネットで電子メールが送られるルートを紹介してきました。
電子メールは、プロバイダと契約をすれば、面倒な処理はコンピュータが行っています。このような一連の流れを知るだけでも、かすんだ世界がスッキリするでしょう。