MACアドレスは、PCやルータなどのネットワークハードウェアに付けられているアドレスのことです。原則として、他の機器と重ならないように唯一の値を持っています。記事では、MACアドレスの使われ方を、分かりやすく紹介しています。
MACアドレスとは何だろう？
MACアドレスは、Media Access Control addressを略したものです。MACアドレスは、PCやルータなどのネットワーク機器に付けられている番号のことです。
原則的には、他の機器と重ならないように個別の値を持っています。
MACアドレスは、LANに接続されている機器の識別用として使われています。ネットワークに接続される機器には、製造段階でMACアドレスが書き込まれています。
多くのLANは、インターネットとつながっているため、PCはLANを経由してインターネットと接続されています。
インターネットでは、IPアドレスでパケットの送信先を指定しています。LAN内では、送信先の機器を特定するために、MACアドレスが使われています。
一般的なMACアドレスの構成
イーサネットのMACアドレスは、48ビットで構成されています。00〜FFまでの16進数で表して、6つの値をハイフン（-）やコロン（：）で区切ります。
番号の割り振りは、48ビットを半分に分けています。前半の24ビットの中で22ビットは、機器の製造会社番号（ベンダーID）です。
そして、後半の24ビットは、製造会社が、機器の番号を割り当てています。
これらの番号の割り当ては、46ビットのため、約70兆個（2の46乗）ものアドレスをまかなえます。その為、当面は十分と考えられています。
以上の説明は、有線接続のイーサネットとして紹介してきましたが、無線LANで伝送する時も同じです。
無線LANで伝送する信号は、MACフレームで、機器を特定するアドレスは、MACアドレスです。
MACアドレスの管理
製造会社を表す番号は、OUI（Organizationally Unique Identifier）です。
この番号は、IEEEが製造会社に割り当てています。後半の24ビット部の機器に付ける番号は、製造会社が割り当てています。
LAN内に送られたIPパケットはどうなるの？
インターネットの中では、IPアドレスがパケットの送信先を指定して送信されます。そして信号が、LANに届くと、送信先の機器の指定はMACアドレスで行われます。
インターネット送付のIPアドレス付のIPパケットは、LANに着くと、MACフレームに入ってLANの中を送信されます。
LANの入口で行われること
LANの入口には、IPアドレスとMACアドレスを変換する機能があります。ここでIPアドレスからMACアドレスが求められて、MACフレームになります。
まとめ
MACアドレスは、Media Access Control addressの頭文字です。PCやルータなどのネットワークハードウェアに付けられているアドレスです。
原則として、他の機器と重ならないように唯一の値を持っています。
一般的には、00〜FFまでの16進数で表わされます。6つの値をハイフン（-）やコロン（：）で区切って表示されます。AA-BB-CC-DD-EE-FFの場合は、最初の3つの値（AA-BB-CC）をベンダー番号と呼びます。
そして、（DD）は機種番号、後部の（EE-FF）は、製造会社が割り振る番号です。
インターネットの宛先の指定は、IPアドレスです。そして、LAN内では、送信先の機器を特定するためにMACアドレスが使われています。
