FTPは、ウエブの世界では頻繁に目にする言葉ですが、日常社会ではFTPは使われません。この記事では、インターネットの世界で使われている、FTPという用語を、PC初心者にも理解できるように紹介しています。きっと、ウェブの世界が広がります。
日常生活では FTPを知らなくても問題ないの?
普段の生活ではFTPを知らない人の方が多いでしょう。FTPという用語なんて、知らなくても全く問題ないでしょう。
ところが、ホームページ(HP)を運用している人ならFTPを日常的に耳にするでしょう。
FTPという言葉だけは知っていて内容は知らなかったという方が、レンタルサーバを引っ越したいので、急遽、知りたくなったという方もいるかもしれません。
FTPは、IT関係の仕事や趣味に関係のない人の場合、普段の生活では必要ないでしょうが、PCを使う人は、FTPがどんなものかを知っているだけでも役立つかもしれません。
次に、PCを使い始めた初心者を想定してFTPの概要をわかり易く紹介します。
FTPとは何の略なの?
FTPは、「File Transfer Protocol(ファイル トランスファー プロトコル)」の頭文字です。
FTPの「File :ファイル」は、プログラムや印刷、写真、ドキュメント、などの文書や画像データをPCで扱う時の基本単位です。データのまとまりのことと考えても良いでしょう。
FTPの「Transfer:トランスファー」は、転送の意味です。複数のPC間で相互に通信するネットワーク上で、ファイル等の転送をすることを言います。
最後の「Protocol: プロトコル」は、決まり事やルールという意味です。データ転送などの通信をする場合に送信側と受信側のルールを合わせるためです。
つまり、FTPは「ファイル転送するための通信ルール」という意味になります。
では、次にFTPが行っていることを紹介します。
FTPがやっていること
FTPは、ホームページ(HP)の運用者が、テキストファイルや画像ファイルをサーバーに転送(アップロード)して更新や公開する働きをしています。
FTPは、サーバー内のファイルを他のPCでダウンロードすることや、ファイル共有して活用することなどもします。
FTPは、もう不要なの?
PC初心者は、ブログやサイト運営者なら、FTPのことを知っていて当然と思うかもしれませんが、実はそうでもありません。
コンピュータの世界は、ユーザーに使いやすいように日々進化しています。その結果、判りにくいことは、出来るだけコンピュータ側で処理してくれるようにシステムが進化します。
CMS(Contents Management System)というコンテンツ管理システムが登場してから、ホームページ作成ソフトやワードプレス(WordPress)は、CMS機能が充実してきました。CMSは、サイト運営者が意識しなくても済むように対応してくれるため、FTPを使わなくても済むようになっているのです。
だからと言って、FTP を知らないよりは知っていた方が良いでしょう。FTPの活用方法を知っているサイト運営者は、トラブル発生時などの緊急を要する処置も、いち早く内容を理解して、FTPを使って対応するや、その他の対応の仕方に幅が広いからです。
PCに慣れてきたら、少しずつ通信機能の世界にふれることをお勧めします。
コンピュータが進化していると言っても、一足飛びに使用者側が満足するところにはいけません。
HP等の運営をする場合は、FTPを使わざるを得ない場面に遭遇するかもしれません。
また、そんな世界とは無縁の方でも、知らなかったことを知るのは喜びです。少しずつ学んでいくことで、世界は広がります。
まとめ
通信の世界では、当たり前のように使われている「FTP」ですが、日常会話では出てこない言葉です。そのため、内容を知っている方は、関連業務に携わっている方や、サイトを運営している方に限られるかもしれません。
しかし、インターネットが当たり前になった現在では、どなたでも「FTP」という言葉を普通に目にすることでしょう。たとえ「FTP」を使わなくても、意味を知るだけでも世界は広がります。