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携帯電話で通知される緊急地震速報の仕組み|回線混雑回避の方法

白衣の女性

携帯電話などで連絡がくる緊急地震速報は、世界に先駆けて行っている画期的なシステムです。考えてみると、どのような方法で、地震を検知して、配信地域を決めて、同時に遅滞なく配信できるのでしょう。この記事では、ポイントを絞って紹介しています。

携帯電話の緊急地震速報が送付される仕組みとは?

緊急地震速報は、巨大地震がいつ発生してもおかしくないと言われている現在では、とてもありがたいと感じている人は多いでしょう。ともかく、多くの人は、関心を持っています。

現時点では、誤報が続いていますが携帯端末が突然けたたましい音で非常事態を知らせてくれるシステムは、たとえ巨大地震が発生する数秒前の情報でも、あるいは、誤報でも有り難いシステムだと感じています。

そもそも緊急地震速報とは、どんな方法で連絡してくれるのでしょう?

システムの概要

緊急地震速報は、日本の気象庁が中心になって提供している予報警報システムです。テレビや、携帯電話では予測震度5弱以上の地震発生の数秒前から数10秒前に警報が発表される優れものです。

地震発生した時のシステムの対応

全国に設置されている地震計のどこかで地震波を捉えると、データは気象庁に送られます。気象庁では、震源・規模・揺れの強さなどをコンピュータが自動計算して、強い揺れが到達する前に、震度4以上の揺れが予測される地域に緊急地震速報を発表します。

なぜ、強い揺れが来る前に連絡できるの?

地震が発生すると、P波(Primary wave)とS波(Secondary wave)という2つの地震波が観測されます。P波とS波には、それぞれ特徴があって、P波の方が、大きな揺れのS波よりも早く到達します。

  1. P波は、縦波で初期微動を引き起こします。P波は個体、液体、気体の全ての媒質中を伝わるだけでなく、S波よりも速度が速いという性質があります。
  2. S波は横波でP波よりも速度は遅く、地震の大きな揺れを引き起こします。S波は、個体中だけを伝わります。
  3. P波の速度は、5〜7km/秒で、S波の速度は、2〜4km/秒です。

このように、P波が本震を伴うS波よりも早いため、ある程度震源と離れている地域なら、数秒前から数10秒前に予測することが可能です。

もちろん、このようなシステムの実現には「コンピュータ性能の向上」や、「情報を瞬時に伝えられる電気信号の活用」、および「ネットワークシステム技術の進展」などが、整っていることが前提です。

一斉送信する携帯電話が回線混雑を回避する方法

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携帯電話の場合、一斉送信すると回線混雑で遅れが出てしまいます。そのため、気象庁から携帯電話基地局には、特定の地域だけに配信する処理を行って、配信数を減らした上で、情報を流します。

気象庁から情報を受けた携帯電話基地局は、回線混雑が生じないように通常の通信回線ではない、携帯電話に制御信号を送信するためのネットワークを利用しています。

このような対応をしているので、一斉送信しても素早い同時配信が実現します。

ポイントのまとめ

日本の気象庁が中心になって実現した緊急地震速報は、素晴らしいシステムです。携帯電話会社が行っている、混雑回避策にも、災害の多い国が一丸となって取り組む姿勢が見受けられます。

一方で、グーグルも地震発生前に揺れを検知して知らせる警告システムの開発計画を発表しています。

グーグルの方式は、世界中のアンドロイドスマートフォンにある加速度センサーで揺れを検知して、サーバーで解析後に地震情報として発表するもので、2021年の実現を目指しています。

グーグルのように、日本の気象庁が行っている方式とは、別のやり方で地震予測をする取組みも素晴らしいです。

技術の進展に触れると、将来が明るく感じられるのは私だけではないでしょう。

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iyasaretaihito
子どもの時から、昆虫や恐竜、宇宙などに興味がある理科大好きな理系人間です。 会社は半導体設計関連会社に勤務して、60歳で定年退職後は趣味に没頭する、のん気なおじさんです。