お気に入りのボールペンが書けなくなることは、頻繁にあります。しかも、前触れもなく突然です。ボールペンを開けて、インクを見ても、インクは十分に残っています。何故でしょうか？ 記事では、このように突然ボールペンが書けなくなる原因を紹介しています。
ボールペンが書けなくなる理由
ボールペンが印字するのは、ペン先に付いている金属ボールが正常に回転して、芯に溜めてあるインクを外に抽出する為です。
そのため、インクの抽出構造に異常が起こることでインクが出なくなって、紙にかけなくなります。
想定されるインクの抽出構造の異常
考えられる、インクの抽出構造の異常は次のような場合です。
- ペン先のインクとペン先の金属ボール間に空気の気泡が入った時。
- ペン先の金属ボールが回転しなくなる。
- インクが劣化して、ペン先からインクが出なくなった時。
尚、このような異常が生じる原因は、様々ですが主に、つぎのような場合でしょう。
ペン先のインクとペン先の金属ボール間に空気の気泡が入る場合
例えば、高い場所にボールペンで書こうとすると、ボールペンは上向きになります。この時、金属ボールとホルダーの間に、空気の気泡が入り込むことがあります。そして、空気の気泡は、金属ボールが回転してもインクを遮断します。
ペン先の金属ボールが回転しなくなる
金属ボールが回転しなくなる場合は、インクが外に出てこないため、印字できなくなります。但し、ボールが回転しなくなる理由は、様々です。
金属ボールが回転しなくなる理由
金属ボールとホルダー間にゴミが詰まった時や、金属ボールに傷がついてしまうと、ボールが回転しなくなってしまいます。
インクが劣化した時
インクには、油性と水性があります。油性インクは約3年、水性インクは約2年の寿命と言われています。
つまり、数年でボールペンのインクは劣化してしまうことになります。
まとめ
インクが有るのに、突然ボールペンが書けなくなるのは、ボールペンの先端にある丸い金属部が回らなくなる為です。
ボールペンの先端部には、金属ボールがあります。金属ボールは、その周りにホルダーがあって、ボールが正常に回転するように支えています。そして、金属ボールはインクを溜めて置く、細長いチューブに繋がっています。
インクは、ボールペンの先端にあるボールが回転することで、紙などについて、文字になります。
このような構造の為、インクが出ない原因の多くは、先端部の金属ボールに異常が起きた場合でしょう。
万年筆を大切に扱う人は多いですが、廉価なボールペンは、自由気ままに扱われています。ボールペンのボールは、意外にデリケートです。
技術の進歩で、書き味は滑らかになってきましたが、ボールペンの弱点は、変わりません。
大切なボールペンを長く使うには、私も含めた持ち主の意識を変える必要がありますね。
