些細なこと

アルミ缶のリサイクルが成功している理由

ゴミの分別

アルミ缶のリサイクル率(2018年度)は、10缶中9缶を超える量でした。この記事では、アルミ缶の再生が成功した理由を纏めています。ゴミの分別に懐疑的な方も、分別の重要性という認識を高めてくれるでしょう。

ゴミの分別はリサイクルに貢献しているの?

近年、ゴミを分別して破棄することは常識化してきましたが、ゴミを分別して再生することが本当に社会貢献になっているのか、疑わしいという気持ちになることもあります。

そこで、リサイクルの優等生と言われているアルミ缶について、実態を調べてみました。

アルミ缶のリサイクル率

アルミ缶のリサイクル率は、93.6%(2018年度)と超高率でした。このうちの71.4%は再度アルミ缶に使われ、残りは別のアルミ製品にリサイクルされていました。

正直に言うと、これほど高率で再生されているとは思いませんでした、本当に驚かされました。

アルミ缶のリサイクル率は何故、これほど高率なのでしょうか?

アルミ缶がリサイクルしやすい理由

潰した缶潰した缶

 

アルミ缶がリサイクルに適しているのは、次のように扱いやすいという特徴があります。

  • アルミ缶に、鉄系の缶が混入しても簡単に分別可能。
    (アルミニウムは磁石でくっつかないが、鉄系はくっつくため)
  • アルミ缶は、アルミニウムの他にマンガンやマグネシウムが含まれる合金だが、これらの割合は世界的にも同様のため、缶や製造国が違っても同じ扱いで処理可能。
  • アルミ缶のキャップは、本体と同じアルミ製のため、キャップを外す必要がない。
  • アルミニウムは、金属類の中では低温度(700℃〜750℃)で溶けるため、再生エネルギーを小さくできる。
  • アルミ缶には、製品のラベルが直接印刷されているので、アルミを溶かす時に飛んで無くなるため、余計な手間がかからない。

アルミ採掘と再生時のエネルギー量の比較

アルミニウムを鉱物から取り出すには、酸化アルミニウムを多く含んだ「ボーキサイト」を精錬(せいれん)して不純物を取り除かなければなりません。

ボーキサイトの製錬は、電気分解の時に膨大なエネルギーを消費します。

一方で、アルミ缶の再生時にも熱は必要ですが、アルミニウムは他の金属と比較して低温で溶けるため、再生エネルギーを抑えることができます。

このような理由から、ボーキサイトを製錬してアルミニウムの地金を作る時と、アルミ缶などの使用済製品を溶かす場合を比較すると、再生エネルギーは、たったの3%で済むことが判りました。

ポイントのまとめ

アルミ缶のリサイクル率(2018年度)は、10缶中9缶を超える量でした。

アルミ缶の再生率が、これほど素晴らしいのは、アルミ缶の再生作業が扱いやすいことと、鉱物からアルミニウムの地金を作り出すことに比べて、再生エネルギーが極端に小さくできるため、経済的なメリットが大きいという理由でした。

ABOUT ME
iyasaretaihito
子どもの時から、昆虫や恐竜、宇宙などに興味がある理科大好きな理系人間です。 会社は半導体設計関連会社に勤務して、60歳で定年退職後は趣味に没頭する、のん気なおじさんです。