トカゲも、カナヘビも普通のトカゲのような姿です。しかも両方とも、命に関わる緊急時には、尾を自分で切って逃げることが出来ます。どう見ても同じ生物に見えます。この記事では、尾が切れる理由やトカゲとカナヘビの違いを分かりやすく紹介しています。
トカゲのしっぽは、何故切れるの?
トカゲは、外敵に襲われるような命に関わる時には、尾を切って逃げることができます。
トカゲが自分で尾を切ることを自切(じせつ)と言います。但し、自分で尾を切れるのは、元々、トカゲのしっぽには自切面という切れ目があって、切れやすくなっているからです。
自切面で切れても出血もしないで再生できますが、骨は再生しません。
例え、骨のない所でも、自切面以外の個所で切れた場合には、再生しません。
尻尾が切れても平気なのは、元々切れても大丈夫の様に仕掛けがしてあったからです。
トカゲとカナヘビの違い
トカゲとカナヘビは、似ています。しかも、カナヘビもトカゲと同様に自切面を持っていて尾を切ることができます。なお、私はカナヘビという呼び名の生物を知らなかったため、全てトカゲだと思っていました。
次に、トカゲとカナヘビの違いを調べたので紹介します。
外見の違い
トカゲの体には光沢がありますが、カネヘビの体表は、うろこが目立って、艶(つや)もありません。トカゲの子供には、青色の金属光沢があります。
もっとも大きな違いは、尾の長さです。トカゲの尾は、体長の半分程ですが、カナヘビの尾は体の2/3を占めています。
瞬きの仕方
トカゲとカネヘビには瞼(まぶた)があります。トカゲが瞼を閉じる時には、上下の瞼を中央付近で閉じますが、カナヘビは下瞼を上に上げて、上瞼にくっつけるようにして閉じます。
舌の出し方
トカゲもカネヘビも、舌をペロリと出して、空気中のにおい成分を確認します。におい成分は、口の中にある、ヤコブソンと呼ばれる器官で確認しています。
ペロリと出した舌を見ると、トカゲは普通の形ですが、カナヘビの舌の先端は、二股に分かれています。
産卵時
トカゲもカネヘビも柔らかい殻のタマゴを産みます。そのため、両者のタマゴは、幼体の成長とともに、パンパンに膨らみます。
以上のように、トカゲとカネヘビは同じような柔らかい卵を産みますが、産卵場所と産卵後の行動は違います。
トカゲは、土の中等に産卵して、しばらくメスが卵を守ります。カナヘビは枯草の上などに産卵すると、直ぐに立ち去ってしまいます。
性質
トカゲは、土を掘って逃げますが、カネヘビは、土にもぐれません。このような性質の違いから、見つけやすいのはカナヘビでしょう。
まとめ
トカゲも、カナヘビも一般的なトカゲのような姿をしていて、命に関わるような場合には、尾を自分で切って逃げることが出来ます。
自分で尾を切るのは、生まれつき、自切面という切れ目があって、切れやすくなっているためでした。自切面で切れても出血しないで再生しますが、別の場所を切っても再生しません。
もちろん、自切面には、骨がありません。
トカゲも、カナヘビも似ていますが、最も大きな違いは、カナヘビの尾は長いことです。細かく見ると両者の違いは、さらに明確です。