新型コロナウィルスの流行で、近年では、日常的にWHOという言葉が飛び交います。WHOは、国際連合の一機関ですが、具体的に何をしているのかを知っている人は少ないでしょう。記事では、事例を交えてWHOの仕事内容を分かりやすく紹介しています。
WHOは何をしているの?
WHOは、World Health Organaizationの頭文字です。和文では、世界保健機関と呼ます。
但し、世界中の人々への医療行為を行うわけではありません。WHOは、世界中の人が、人種や宗教、政治信条などとは関係なく、高水準の健康を得られるように活動をしています。
WHOは、世界保健機関として、世界中の人々の健康を促進するために、国々が協力して対応するように設立された国際機関です。
どんな活動をするの?
WHOの事務所は世界の150ヶ所以上にあります。
WHOは、医療行為はしませんが、保険サービスの整備や、医療従事者の訓練等を行っています。そして、世界中の様々な国で、医療が普及するように活動をしています。
実際の対応業務
WHOの扱う病気は、生活習慣病から癌まで様々な病気を扱っていますが、中心は新型コロナウィルスのような感染症への対策です。
- 感染症対策
- 病気の仕組み調査
- 病気の世界的な傾向調査
- 上記調査結果を関係国と情報共有
WHOの組織
WHOの事務所は世界の150ヶ所以上にあります。組織の概要を次に示します。
- 設立 1948年4月
- 本部 スイスのジュネーブ
- 加盟国数 194ヶ国
- 職員数 7000人以上
WHOが発令した緊急事態宣言
WHOは、現行制度になった2007年以降で、次のような緊急事態宣言を発令しています。
- 2009年4月
新型インフルエンザ(H1N1) - 2014年5月
ポリオ(急性灰白髄炎) - 2014年8月
エボラ出血熱 - 2016年2月
ジカ熱(ジカウィルス感染症) - 2019年7月
エボラ出血熱 - 2020年1月
新型コロナウィルス肺炎
まとめ
現在、世界中で感染が広がっている新型コロナウィルスは、2020年1月にWHOから緊急事態宣言が発令されています。
2020年1月ごろに新型コロナウィルスは、パンデミック(世界的な大流行)になっています。
WHOの活動は、今回の、新型コロナウィルスの事例で注目されたため、ニュース等を通じて身近に感じられるでしょう。
新型コロナウィルスの例で見ると、次のような対応をしています。
- 世界中の人で、ワクチンを平等に分配することへの呼びかけ。
- 先進国に、治療薬の開発や予防接種薬の開発を促す活動。
- 世界中で情報を共有するように、情報発信。