インターネットは便利ですが、ネットの世界では、世間が困ることを、敢えてする人もいます。記事では、不特定多数の人が使うサーバーに攻撃を仕掛けるDoS攻撃について紹介しています。PCユーザとして、ウイルス対策の大切さの理解が深められるでしょう。
サーバーダウンを狙DoS攻撃
DoS攻撃は、多くの人が利用するホストコンピュータに連続的な攻撃を仕掛けて、コンピュータを過負荷状態にしてしまいます。
過負荷状態になったホストコンピュータは、正常に動作できなくなります。そして、不特定多数のユーザが利用するサーバーの、サービス提供が出来なくなります。
DoS攻撃は、実際に様々な形で発生していますので、主なDoS攻撃の例を紹介します。
最初は、F5攻撃と呼ばれるものです。F5攻撃は、古くから行われています。
F5キーによるサーバー攻撃
F5攻撃は、一斉に多くのPCユーザが、ファンクション5キー(F5)を連打して、特定のサーバーを過負荷状態にします。
《F5キー》
F5キーの働きは、現在閲覧しているウェブのPC画面表示を、最新の状態にするショートカットキーです。
そのため、F5キーを連打すると画面の再読み込み動作を繰り返します。そして、表示データを送付しているサーバ(ホストコンピュータ)が過負荷になってしまいます。
pingコマンドによるサーバー攻撃
pingコマンドは、特定のサーバーにICMPパケットを送信して、サーバーからの反応を見ています。
ICMPは、サーバーやネットワーク機器間で、通信状態を確認するプロトコルです。ICMPパケットがサーバーに送付されると、サーバーは必ず返信します。
その為、pingコマンドが、多くのユーザから特定のサーバーに大量に送付されると、サーバーは過負荷状態になっていまいます。
これが、pingコマンドによるサーバー攻撃です。尚、ICMPは、Internet Control Message Protocolの略です。
DDoS攻撃
DDoS攻撃は、複数の個人PCを不正な方法で乗っ取って、手に入れたPCから、一斉に特定サーバーにDOS攻撃を仕掛けます。DDoSは、Distributed Denial of Service Attackを略したものです。
DDoS攻撃は、不正に入手した多くのPCを思い通りに操って、分散攻撃を仕掛けてきます。
DDoS攻撃は、個人PCへの不正侵入やウイルスによって、PC所有者が気が付かない状態で、特定サーバーを攻撃します。
そのため、悪事に利用された個人PCユーザーは、自分の責任ではないと考えるかもしれません。但し、個人PCユーザーがウイルス対策をしていないで侵入された時には、責任の一端を認識すべきでしょう。
まとめ
サーバーダウンを狙ったDoS攻撃は、多くの人が利用するホストコンピュータ等に、連続的に攻撃を仕掛けます。こうすることで、ホストコンピュータを過負荷状態にしてしまいます。
多くの人が使うサーバーが過負荷状態になると、サーバーは、提供すべき機能が働くなって、サービスの提供ができなくなります。
また、従来の事例では、個人ユーザが使うコンピュータへの直接的なDoS攻撃はありません。但し、個人ユーザーのPCを乗っ取って、そのPCから特定サーバーに攻撃を仕掛けることはありました。
PCユーザーは、ウイルス対策をすることの大切さも知った上で使うことが求められます。