コンピュータやインターネットの世界で、サーバーは「サービスを提供する装置」という重要な役目を担っています。この記事では、具体的なサーバーの役割と、サーバーが必要になった理由を紹介しています。
サーバーはサービスを提供
個人的には「サーバー」とは、コーヒーサーバーです。コーヒーサーバーは、コーヒーをためて置いて何時でも適温のコーヒーが飲めるシステムでしょう。
ところが、「サーバー」を英語で言うと「serve(奉仕する)」に「er」を付けて「server」です。本当は、次のような意味があります。
- テニスや卓球などの球技で、サーブをする人。
- 料理を皿に取り分ける大形のフォークやスプーンのことや、コーヒーを注ぐポットなど。
インターネットの世界では、サーバーコンピュータがあります。サーバーコンピュータは、サービスを提供される側(クライアント)の命令で、特定の機能やデータを提供します。
つまり、インターネットの世界で使われる「サーバー」とは、クライアントの要求に従って、サービスを提供してくれる装置のことです。
ここで紹介するサーバーは、コンピュータに関連したサーバーですから、具体的には次のような役割を担っているコンピュータのことになります。
サーバーの具体的な役割
サーバーには、多くの機能や性能が蓄えられているため、ネットワークでPC(パーソナルコンピュータ)に接続するだけで、単独のPC能力を大幅に向上することができます。
具体的には次のような内容をサーバーから提供してもらうことができます。
- 不足しているハードディスク容量を補足
- 記憶装置のバックアップ
- 電子メールを送受信して指定したメールアドレスに送信など
このような事例を見ると、コンピュータサーバーの大まかな役割は理解して頂けたことでしょう。
サーバーに求められるもの

サーバーには、個人PCが持っていない、次のような機能や性能が求められます。
《サーバーに求められる能力》
- 故障しにくい信頼性の高さ
- PCの容量を補う大容量の記憶性能
- ネットワーク上の他のPCからいつでも必要なデータを参照・編集可能な能力
これらを単独のPCで対応するには費用・技術力・メンテナンス力が必要ですが、サーバーに集約すれば可能でしょう。
このような理由からサーバーは「特定の機能を供給するための専用の装置」として活用されるようになりました。
まとめ
コンピュータネットワークで接続されているサーバーは、「不足しているハードディスク容量を補足」、「記憶装置のバックアップ」、「電子メールを送受信して指定したメールアドレスに送信」などさまざまな役割を担っています。
こんな重要な役目をしているサーバーには、故障しにくい「高信頼性や大容量記憶性能」、「大容量のデータを必要に応じて参照・編集する高い性能や機能」などは必須です。
コンピュータの世界で、サーバーは「サービスを提供する装置」という重要な役目を担っています。