環境問題

温室効果ガスを「実質ゼロ」にすることの意味とは?

近年、様々な大規模な自然災害が発生していて、多くは、地球の温暖化のためと言われています。国のトップからは、2050年までに「温室効果ガスの実質ゼロ」を目指すと、宣言されました。この記事では、「温室効果ガスの実質ゼロ」の意味を紹介しています。

温室効果ガスの実質ゼロの意味

人の生産活動で排出する温室効果ガスをゼロにすることとは何を意味しているのでしょう。実現には、二酸化炭素を多く排出する火力発電に代わって、太陽光や風力等で作る再生可能エネルギーを増やさなければなりません。それだけではなく、最も温室効果ガスを排出する、ガソリン車から電気自動車や燃料自動車へ切り替えなければなりません。

もちろん、全て代替えエネルギーにしても、自然界には二酸化炭素等の温室効果ガスが出てしまうため、実質ゼロにはなりません。

温室効果ガス排出を実質ゼロにするには、植物などで吸収しなければなりません。

つまり、温室効果ガスの実質ゼロの意味とは

  1. 人の生産活動などで使うエネルギーは、技術力などの力で、極限まで排出しない努力をする。
  2. 樹木などの力によって二酸化炭素を吸収してもらう。

上項の①②を+-してトータルで、排出量をゼロにするという意味です。

温室効果ガスとは何だろう

地球の温暖化は、大気圏内の気体が、地表から放射された赤外線エネルギーの一部を吸収するために引き起こす温室効果のこと。と言われています。

具体的な温室効果ガス

具体的な温室効果ガスは、一つだけではありません。

一般的には、二酸化炭素や水蒸気ですが、メタンガスや、一酸化二窒素、フロンガスなども温室効果ガスに分類されています。

本当に温室効果ガスの実質ゼロは実現できるの?

人の生産活動で発生する二酸化炭素を代替えエネルギーにするだけでも大変そうです。それに加えて、様々な温室効果ガスを減らすことなんて出来るのでしょうか?

そんなの無理と言ってしまいそうですが、簡単に諦めるわけにはいきません。

キーポイントは、科学をベースにした技術力です。

地球の長い歴史を振り返ると、大きな気温の変化や、酸素量の増減なども繰り返してきました。その度に生物の大量絶滅も繰り返してきました。隕石の衝突で地球が暗闇に包まれた時には、大きな恐竜に変わって、夜行性だった小さな哺乳類が生きのびたと言われています。

人類には知恵があります。

楽観的と言われるかもしれませんが、人は科学や技術力を駆使して次の時代も乗り越えていくものと信じています。

まとめ

温室効果ガスの実質ゼロを目指すことは、現時点の見通しでは無理という答えがかえってきてしまうでしょう。でも、人の力を信じて努力し続けることが大切だと、誰もがわかっているはずです。

実現には大きな山は沢山あるでしょうが、楽観的で単純な私は、次のような二酸化炭素を人工的に吸収して長期的に保管する技術が開発されると信じています。

  1. 二酸化炭素を作り出したら回収して、閉じ込める。
  2. 既に放出されている二酸化炭素を回収して閉じ込める。

以上は、誰でも思いつく勝手な妄想です。でも、将来を明るく考える楽観主義者がいるので、妄想を実現しようと頑張ってくれる人もいるのでしょう。

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iyasaretaihito
子どもの時から、昆虫や恐竜、宇宙などに興味がある理科大好きな理系人間です。 会社は半導体設計関連会社に勤務して、60歳で定年退職後は趣味に没頭する、のん気なおじさんです。
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