PCを使っている方なら、誰でもメモリー不足になった経験があるだろう。この記事は、メモリー不足になる原因と対策を分かりやすく提示している。PC初心者だけでなく、長年PCを使っている方にも役立つ情報だろう。PCのお掃除も気持ち良い季節になった。
メモリー不足になった時の対処法
PCを使っていてメモリー不足と感じるようになったら、次のことを確認して対応すると良いだろう。
- PCの記憶容量と、実使用内容の確認
PC左最下部のスタートボタンをクリック。次に設定ボタンをクリックする。さらに、システムボタンの中の左端欄に「記憶域」というボタンがあるのでクリックする。この記憶域には、PCの記憶容量と、現在使用している容量が表示される。同時に、空き容量を増やす方法も表示されているので、不要なものはアンインストールまたは、整理することで大分、解消できる。
- ファイルの断片化解消
PCは、記憶装置のHDDやSSDに絶えずデータの書き込みや読み出しをしている。長年PCを使い続けると、1ファイルが複数の領域に分断されてしまう。これは、フラグメンテーションというファイルの断片化現象で、余分な空きスペースができてしまう。ファイルが断片化すると、メモリー不足になりやすくなる。
これは、PCのデフラグを実行すると解消できる。デフラグは、ファイルの断片化を解消するもので、ファイルのクリーンアップで行える。
- メモリーボードの増設
これは、費用はかかるが。手っ取り早い。
メモリー不足って何?
PC(パソコン)を使っていると、作業時間が遅くなることや、ファイルが開けなくなるなどの症状がでることがある。これは、大抵の場合は、メモリー不足だ。
メモリーは、データを記憶するもので、PCには、データの読出しだけするROM(ロム:リードオンリーメモリー)と、読出しと書込みをするRAM(ランダムアクセスメモリー)の2種類ある。
なぜ、メモリー不足になるの?
メモリーは記憶装置。WindowsのOSやプログラムの起動などの時に働く部品で、動作速度にも関わる重要な役目をしている。
メモリーは、作業場に例えると分かりやすい。
作業スペースが狭いと、必要な道具が広げられないので、作業ができなくなることや、時間が掛かるなどの弊害が出るだろう。逆に作業スペースが充分にあれば、様々な道具や部品を広げられるので、作業しやすい。これが、メモリーの働きだ。
つまり、メモリー不足とは、作業スペースが狭くなった状態のこと。
メモリー不足を引き起こす具体例
必要なメモリー容量を増やしてしまう要因には、次のようなものがある。
- 動画、グラフィック系のゲーム
- 周辺機器の接続
周辺機器と繋がっていると、メモリー容量を消費する。使わない周辺機器は切断要。 - 大きなファイルを溜め込み過ぎてC、Dドライブの空き容量不足
このような状態なら、至急補助記憶装置の増設要。 - 使用しないアプリの保管
PC購入時には、使用者が使わないアプリや機能もインストールされている。アンインストール要(効果大) - デスクトップ画面の無管理
デスクトップに置かれるファイルは、考えている以上にメモリーを必要とする。フォルダにまとめるなどの管理要 - セキュリティソフト起因
近年、セキュリティソフトの機能は充足されてきたが、その分メモリー使用量は増えて来た。注意要。
PCのメモリー容量を確認するには
PC内のメモリー容量は、どのPCにも搭載されているタスクマネージャーのパフォーマンスタブで確認できる。
例えば、Windows10の場合は、PC画面の最下部の何もないところで、マウスを右クリックして、タスクマネージャーを選択すると、その時のメモリ使用量が表示される。
メモリ使用量が80%以上なら、至急メモリーの増設が必要だろう。
どの程度のメモリー容量が必要なの?
必要なメモリー容量は使い方等によって大きく異なるため、次に記載するのは目安です。
- Windows 10 システムで最低必要なメモリー容量
32bit版は1GB以上、64bit版は2GB以上 - ドキュメント作成、ウェブで検索、短時間動画を見る等
4GB程度のメモリー容量 - 動画編集、Adobe等のソフト使用、CADツール等を使う方
8GB程度のメモリー容量 - オンラインゲームなどのハイクオリティ動画を使う方
16GB程度のメモリー容量
まとめ
PCを快適に使う上で、メモリー容量の確保は重要だが、整理整頓などの管理をすることで、気持ちよく使える。
時々は、デフラグ等の確認をして、処置をするのが良いだろう。但し、経験上、デフラグに頼り過ぎると、余裕度がなくなる。PCのリニューアルも必要だ。
自分の使用内容とPC性能を客観的に見る眼も必要だろう。