記事では、現行の深夜割引制度の問題点を改善するための、高速道路の割引料金内容をまとめました。深夜料金だけでなく、高速道路で長距離走行した時の新しい割引率も紹介しています。長距離運転のドライバーでなくても、内容を知ることでスッキリします。
深夜料金の見直し理由
現在の深夜割引制度では、深夜の渋滞が起こるからです。
何故、渋滞するの?
高速道路の深夜料金制度の問題点などを次に、纏めてみました。
- 現在の割引制度
現在の深夜の割引の時間帯は、午前0時から早高速道路を朝の4時までの4時間です。しかも、この時間帯を少しでも、走行していれば、高速道路を走った距離の全てが30%割引になる、ちょっと変な制度です。
現行制度が引き起こす問題点
現行制度では、午前0時から朝の4時までに高速道路上にいれば、30%の割引が適用されます。つまり、長距離に荷物を運搬するトラック等は、午前0時を過ぎるように、時間調整をするようになるでしょう。
この時間調整のため、サービスエリア内は、トラックで混雑します。本来なら短時間で運転が済むケースでも、当該高速道路を走行した全距離が割引される午前0時を過ぎるように調整運転します。その結果、長時間運転を招きます。これらが影響して、高速道路は混雑するのです。
見直し後の新制度
上記の問題点を見直して、高速道路の深夜料金は、次のようになりました。
- 深夜割引の時間帯
午後10時から午前5時までの、7時間。 - 深夜割引の適用
現行では、200km以上の走行で、最大30%割引です。見直し後は、昼間の走行でも割引適用されるように200km以上の走行で、最大30%割引されます。その後は、400km以上で40%、600km以上で、45%割引、800km以上で50%割引になります。 - 新制度の適用と時期
以上のような割引が適用されるのは、ETC利用が前提です。新制度適用は、2024年度中が目途の見通しです。
まとめ
現行の深夜料金では、高速道路の渋滞が発生してしまいます。渋滞緩和しないように見直した新制度は、実態に即したものです。特に、走行した距離にだけ割引される点や、昼夜問わない長距離の割引き料金体系は、良い方向に作用するでしょう。
でも、そもそも高速道路の料金は、無料になる予定でした。実際の高速道路は、道路の補修などを、定期的に行うため、費用はかさみます。こんなことは、最初から分かっていたと思いますが、想定よりもお金がかかるため、計画は大幅に後ろ倒しになっています。