頭が良くて、何でもこなす人の悪口なのかもしれませんが、融通の利かない人のことをデジタル人間と言うこともあります。この記事では、本来のデジタルの意味を分かりやすく紹介しています。きっと、デジタルも身近に感じられ、親しみやすくなるでしょう。
そろばんはデジタル計算機なの?
そろばんは、昔から使われているためなのか、アナログ技術だと思われることが多い。実は、そろばんは、飛び飛びの数値を扱うためデジタル技術に分類されています。
つまり、そろばんは、デジタル計算機です。
近年は、デジタル人間とかアナログ人間などと表現する人もいますが、これは全く別の意味として使われている事例です。古いものはアナログで、新しいものをデジタルとして捉えているのかもしれません。
まあ、言葉は変化するので、目くじらを立てることもないでしょう。ここでは、技術的な観点でデジタルと、アナログの意味を考えます。
デジタルとアナログの違い
デジタルと、アナログの技術的な違いを言葉で説明する時に、頻繁に登場するのは時計です。時計は、身近でイメージしやすいからでしょう。
デジタル時計
多くのデジタル時計では、時間は数値で表示されています。デジタル時計の場合、何時何分までの表示がメインで、秒の表示は補足的です。
デジタル時計は、時間は正確だが、移り行く時の動きはイメージしにくいという特徴があります。
アナログ時計
アナログ時計は、単針と長針が指し示す位置と、角度の違いで時間を読み取る方式です。厳密な精度は、時計の設計で決まりますが、概ね時計を見る人の読み取り方で決まります。
そのため
アナログ時計は、読み手の癖による曖昧さはあるけれど、時の動きを実感できる点が利点でしょう。
時計でイメージしたデジタルとアナログの違い
デジタル時計と、アナログ時計のイメージは、概ね次のようなものでしょう。
- デジタル時計のイメージ
誰が見ても同じ時間を読み取れる。
正しい時間を再現性良く、表示する。
移り行く時の流れが感じられない。 - アナログ時計のイメージ
時計を見る人によって、読み取り時刻が少しずれる。
時の流れをイメージできる。 - 時計を見た瞬間に、時間をイメージできる。
まとめ
デジタルとアナログの違いについて、時計をイメージして紹介しました。
デジタルは、ONとOFF、1と0、HIGHかLOW、などと表現されます。デジタルには、段差があって連続していません。そのため、誰が見ても、同じ値です。
アナログは、連続した流れのようなものです。そのため、見る人によって、微妙な違いはありますが、自然界の多くのものはアナログ的な現象です。
人が、情報を機械に処理させる時には、アナログ値からデジタル値に変換します。コンピュータは、1か0のデータしか扱えないからです。
デジタル機器では、アナログの情報が入力されて、内部でデジタルの情報に変換されて処理が施されます。但し、デジタル機器から出力する時には、人間にも分かるようにアナログの情報にして表示されます。
デジタル機器が出始めた頃には、ちょっと馴染みにくいものもありましたが、近年では、デジタル機器の欠点を感じさせない。いや、むしろ素晴らしいと言われる程になってきました。
これからも、デジタルとアナログ技術は補完しあいながら進化していくでしょう。