スマートフォンなどの携帯電話機種の多くは、ブルートゥース機能がそなえられています。但し、ブルートゥースは便利ですが、機能を使いこなす人は少ないでしょう。記事では、ブルートゥースの便利な活用方法を紹介しています。きっと、役立ちます。
ブルートゥース技術とは
ブルートゥース(bluetooth)とは、数メートル程の短い距離でデータを送信する近距離に特化した無線通信技術です。
ブルートゥースは、無線LANと同じく2.4GHz帯の電波を使っているため免許はいりません。気軽に使うことができます。
そして、上りと下りの双方向伝送は、信号を時間で分けて交互に送信するTDD方式を使っています。そのため、上りと下りの時間長を変えることで、片方を優先する、つまり片方を高速通信にすることもできます。
用途
ブルートゥースは、PCや、スマートフォン、ヘッドセット、カーナビ・カーオーディオ、プリンタ等の機器等で使われています。そして、これらの機器を無線で接続しています。
TDD方式のメリット
伝送速度は、上り下りの合計で凡そ、1Mbit/secです。電話の場合は、会話のため、上り下りとも同じ速度の432.6kbit/secで通信します。
でも、PCとプリンター間の場合などでは、どちらかのデータ通信速度を高速にしたいと思うはずです。このような時には、非対称伝送に設定できます。
プリンタからPCへのデータ通信速度(下り):57.6kビット/sec
PCからプリンタへのデータ通信速度(上り):723.2kビット/sec
ブルートゥースの接続
ブルートゥースを接続したい時には、複雑な設定は不要です。しかも、装置間の設定は、1回設定すれば電源をONするだけで接続できます。そして、通信したい時だけ接続することもできます。
ブルートゥースと比較される無線通信にWiFiがあります。但し、これらの無線通信距離は違います。ブルートゥースは、数m〜10m程度に対してWiFiは、駅構内やカフェなどを想定しているため50m〜数100m程度です。
ブルートゥースの互換性
ブルートゥースは装置間で互換性がとれているため、どの製品でも接続できます。
何故なら、ブルートゥースのロゴ認証機関が、互換性を保証しているからです。
ブルートゥースのバージョン
ブルートゥースには、機能や、速度などが改訂されるため、バージョンがあります。Bluetooth4.0やBluetooth5.0等の後末の数字です。数字が進むほど最新版です。
最近版の主なバージョンを、次に紹介します。
- 4.0バージョン
省電力 - 4.1バージョン
電波の干渉抑制技術、ネット接続の簡略化 - 4.2バージョン
データ通信速度;2.5倍 - 5.0バージョン
データ通信速度(4.0版の2倍)、電波の到達距離の増進(400メートル)
まとめ
ブルートゥース(bluetooth)は、数メートル程の短い距離でデータを送信する近距離に特化した無線通信技術です。
ブルートゥースは、無線LANと同じく2.4GHz帯の電波を使っているため免許はいりません。気軽に使うことができます。
ブルートゥースの無線距離は、数m〜10mの近距離を想定していましたが5.0版では、400メートルまで到達します。これで、同じ棟内で通信できないことは無くなるでしょう。
用途は、PCや、スマートフォン、ヘッドセット、カーナビ、プリンタ等の機器等で使われています。