プロキシの意味は代理です。代理という意味がどんな風に使われるのか、記事では実際に使われるプロキシサーバーの機能を説明しながら行っています。メリットやデメリットにも触れています。また、PC初心者にも分かるように言葉を選んで紹介しています。
プロキシとは?
プロキシ(Proxy)を日本語にすると、代理という意味です。社内ネットワークや個人のネットワーク等からウェブにアクセスする時に、安全な通信や、高速アクセスのため使用されています。
通常は、クライアント(ユーザ)のウエブブラウザからインターネットのデータを送受信します。この時、プロキシは、ウエブブラウザとインターネットの間に入ってデータのやり取りをします。
《ウエブブラウザとは》
ウエブブラウザは、PC(パソコン)やスマートフォン等でインターネットに接続するソフトウェアのことです。ウエブブラウザには、インターネットエクスプローラ(IE)・グーグルクロム・マイクロソフトエッジ等があります。
尚、プロキシは代理です。つまり、危険がつきまとうネットへのアクセスを、ウエブブラウザーに代わって、対応してくれるサーバーです。
通常は、プロキシサーバーと呼ばれています。
プロキシサーバーの働き
プロキシサーバーの機能には次のようなものがあります。
データの代理取得
PC等のクライアント(ユーザ)や、ウエブブラウザから、インターネット上のデータを要求される時に働きます。
プロキシサーバは、代理でデータを取得して要求元に送ってくれます。
プロキシサーバでパケットをデータに開封
プロキシサーバは、パケットの形でデータを代理受信しますが、一度パケットを開けて、データの内容を確認します。その上で、再度パケットにしてから送信します。
プロキシサーバは、パケットを開封した時にデータの内容を確認するため、安全なデータかどうかを見ています。
そのため、安全な通信相手なのか判断できます。
プロキシサーバのメリットとデメリット
プロキシサーバーは、以上のような機能のため、次のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
プロキシサーバーには、次のようなメリットがあります。
- 様々なログ記録
アクセスしたサイトやPCの履歴を保存するため、不正アクセスの場合には、どこからのアクセスなのか等の記録も確認できます。そのため、被害状況の把握や不正アクセスの特定ができます。 - プロキシサーバー上でウィルスチェック
個々のPCでのウィルスチェックをまとめて、プロキシサーバーでチェックすることが出来ます。ネットワーク内のセキュリティ強化に繋がります。 - 匿名性の確保
プロキシサーバーは代理で対応するため、プロキシサーバーのIPアドレスだけが送信されます。そのため、ユーザのPCは特定されないため、不正な攻撃対象になりません。 - アクセスの高速化
プロキシサーバーは、インターネットにアクセスした際に、データをキャッシュに保存する機能があります。ネットワーク内の他のPCからアクセスしたことがあれば、保存したデータを読みだせるため、スピードアップにつながります。
デメリット
プロキシサーバーには、次のようなデメリットがあります。
- 不正サイトへの誘導
フィッシングサイト等の偽物サイトから、プロキシサーバが攻撃されると、ユーザを不正なサイトに誘導してしまいます。そして、誘導されたユーザが、重要なデータを入力してしまうと大きな被害をもたらします。 - 履歴を読み取られる
プロキシサーバには、サイトのアクセス記録があります。悪意を持ったアクセスがあると、サイトのアクセス記録が読み取られている可能性があります。さらに、それらの情報が個人情報と結び付けられて拡散や、個人情報の漏洩の可能性もあります。 - 重要情報を盗まれる
プロキシサーバーが悪意的に設置された場合や、ハッキングされると、重要なデータを抜き取られてしまう可能性があります。
まとめ
プロキシとは代理という意味です。プロキシサーバーは、ウエブサーバーの代わりに対応してくれるため、一般的には、安全面が強化されます。
但し、絶対に安全というわけではありません。悪意を持った不正な偽サイトが設置されている場合もあるので、注意は必要です。